裁量でも勝ち続けられる人もほんの一握りですが存在します。
私の知り合いの専業トレーダーでも、裁量取引をしてかなりの資産を築いている人もおり、
安定して勝ち続けるという自信を感じます。
しかし、そのような裁量で勝ち続けられるのは個人投資家の中のゼロコンマ数%程度といわれていますし、知り合いの専業トレーダーも皆相当な研究を重ねて失敗しながら自分のトレード方法を掴んでいったと口を揃えます。
やはり確固とした自分の投資スタイルを持ち、日々研究する努力を惜しまず続けていける人だけが勝ち続けている人ではないでしょうか。
私たちが裁量トレーダーの技術や感性を身につけるには、相当の時間と労力、
時には失敗を経験していかなければ到達できません。(もちろん到達できるとも限りません)
日中は仕事や家事に時間をとられ専業というわけにはいかないでしょうから、
なおさら遠い道のりとなるのです。
専業でないトレーダーは、システムトレードでより有利となるポジションを探し、エントリーから決済までも時間をかけずに簡単に設定できるトレードが理想といえるのではないでしょうか。
信頼できるシステムを運用し続けることができれば、成功している裁量トレーダーのパフォーマンスを凌ぐことも十分可能となるのです。
世の中にはいろいろなテクニカル指標が存在します。
移動平均線を組み合わせたゴールデンクロスやMACDなどテクニカル指標のサインは有名ですね。
これはシステムトレードでしょうか?
確かに、ルールはMACDなど指標で決めたポイントでエントリーすればシステム的に見えますが、
バックテストを行って過去の結果まで検証していなければシステムトレードとはいえません。
一見テクニカル指標にのっとった取引をしていることをシステムトレードと考えがちですが、
情報やニュースに頼った取引と同様に主観的な裁量トレードなのです。
システムトレードは、検証結果から導き出したルールに従って取引を実行するものです。
ルールは数値化されており、どうしてそのような結果となるのかの説明可能もしくは
自分自身で納得できる理由付けができるものです。
ただし、ルールを導き出すのは大変労力と時間を要します。必要なデータを取得し、
さまざまなテストを繰り返していく必要があります。
チャート上の見た目では有効に思えるルールも、実はバックテストを行うと全く通用しないなどということはしょっちゅうあります。
当社では、結果が残せて納得できるシステムを構築するために、様々な指標やパラメーターを取り入れテストを繰り返し行います。
極力シンプルなルールでありながら、精度の高いロジックを見つけ出しています。
これも、相場環境により強いロジック、弱いロジックがありますので数多いロジックを同時に走らせることにより、完璧ではありませんがほとんどの相場環境でパフォーマンスを出し続けられるものにしています。
システムトレードの投資対象はいろいろなものが想像できますが、今の日本市場において、
以下の2つの理由から日経225先物は手がけやすく有利な存在といえます。
@高い再現性
「寄り付き」「引け」指定で注文を行いますので、約定価格が市場の始値、
終値とズレることがありません。すなわち「スリッページ」が起こらないのです。
A安価な手数料
現在、ネット証券の手数料は会社によっては驚くような低水準まで下がっています。
ラージ1枚あたり500円程度の会社も多くなってきましたので、
往復でも1,000円程度しか手数料がかからない計算です。
これは、1トレードあたりの平均利益数万円に対する割合からしても非常に小さいもので、
手数料コストをほとんど考慮しなくても良い水準にまでなっています。
1ティック10円(1万円)の値幅をとるだけでもほとんど利益が残りますので、
個人投資家にとっては素晴らしい環境になったといえるでしょう。